大阪工業大学

Notification

The contents of this website are translated by "Shutto Translation."
Please note that due to the use of automated translation, there may be cases where the translation is not correct.
Additionally, translations may not be provided for some images and PDFs.

We appreciate your understanding.

ニュース 【学生相談室コラム】学生相談室だより(おおよど279号2022年3月掲載)

トピックス 学生相談
「年を重ねるということ」

卒業・修了される皆さん、おめでとうございます。新生活の始まりを前に、今は期待や不安など、様々な思いを感じておられるでしょうか。これからの皆さんのご活躍を心よりお祈りしています。  
さて、ご存知の方も多いと思いますが、2022年4月から成人年齢がこれまでの20歳から18歳に引き下げられます。今ちょうど18歳、19歳の方は、 2022年4月1日に一斉に新成人となるわけです。小さい頃は、成人とか大人というと、すごく大きくて立派な存在に見えていたのではないでしょう か。新しく成人となる皆さん、そしてすでに成人を迎えた皆さん、今の自分 は小さい頃に思っていたような成人、大人になっていますか。
『人はみな馴れぬ齢を生きている ユリカモメ飛ぶまるき曇天』(永田紅「日輪」より)
この短歌は、作者の永田が20歳の頃に詠んだものだそうですが、20歳の頃が遠い昔になった私も、この歌を聞くと、まさにその通り!という気持ちになります。成人と言われてもしっくりこない。社会人になっても気持ちは学生時代を引きずったまま。30代40代になっても、50代60代になっても、え?本当にもうそんな年になったの?と誰もが自分の年齢に戸惑い、少し居心地の悪い思いをしながら、手探りで生きていくものなのかもしれません。年相応に成熟していくことはもちろん必要ですが、同時に、若い感性や柔らかい心を持ち続けていることも大切かもしれない、そんな風にも思います。まずは一歩一歩、自分らしく歩んでいきましょう。

学生相談室カウンセラー 重田 智