大阪工業大学

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ニュース 12/7(水)BCP策定セミナーに出講しました

トピックス 社会・地域連携
枚方市総合文化芸術センター別館にて、12月7日(水)北大阪商工会議所主催のBCP策定セミナーが実施されました。

 BCPとは、災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画(Business Continuity Planning)のことで、その目的は自然災害やテロ、システム障害など危機的状況に遭遇した際に損害を最小限に抑え、重要な業務を継続し早期復旧を図ることにあります。

 

 今回のセミナーは、本学と枚方市危機管理部、北大阪商工会議所、東京海上日動火災保険株式会社が連携協定を締結して初めての取り組みで、BCPの策定を検討する企業から12名の方に参加いただきました。

 セミナーは、第一部と第二部に分かれて実施し、まず東京海上日動株式会社による「災害の影響とBCPの必要性」と題して、中小企業における事業継続への認識や課題、BCP(事業継続計画)の必要性、災害発生時の資金繰り対策について講義しました。第二部では、二つのセミナーを同時開催し、一方は枚方市危機管理部による「枚方市の災害リスクとハザードマップの見方」の解説、もう一方は、情報科学部 情報メディア学科 佐野睦夫教授と協力学生らによる「VR防災訓練シミュレーション」の体験展示を行いました。



 ハコスコ(スマホ用VRゴーグル)を装着し、ゲームのコントローラーを利用して操作する「津波避難体験アプリ」では、VR内の観光地で地震と津波に遭遇した設定で避難を行い、その際に取る行動がチェック項目ごとに得点化されました。逃げ遅れると津波に呑まれたり、ハプニングで道が通れなくなっていたりと、リアルな体験を通して避難の際に取るべき行動を確認いただきました。「防火訓練体験」では、VRゴーグルを装着し、手で握るタイプのコントローラーで操作し、仮想空間内のオフィスで火災が発生した際の初期消火活動を体験いただきました。リアルに再現された燃えさかる炎を前に、水をかけたり消火器で火を消したりと、ゲーム感覚で楽しみながら本学の研究にも触れていただきました。

 体験者からは、慣れない操作に戸惑ったものの、BCPを策定する上で参考になった、学生の作成したアプリの完成度の高さに感心した、などの声が聞かれました。三つのセミナー受講後は、「超簡易版BCPこれだけは!シート」を作成いただきました。

 セミナーを通して、「BCPは難しいイメージでしたが、大変分かり易く、簡易版のツールもあり身近に感じられました」「今検討中のものをさらに改良したいと思います」などの意見をいただきました。



 BCPの策定は、内閣府でも「事業継続ガイドライン」で強く推奨されており、それによって緊急時の具体的な行動指針を示し、業務の早期の復旧を実現できることが見込まれます。また、日々の業務の変化に対応するため今後も継続的に改善していくことが重要とされています。

 産官学連携事業として、また、枚方市との地域連携にも繋がる取組みとして、今後も継続して課題に取り組みたいと考えます。