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ニュース トーマス・ボック客員教授が記念講演

トピックス
 本学客員教授でドイツのミュンヘン工科大建築学部のトーマス・ボック教授が4月4日、梅田キャンパスでオイゲン&イルゼ・ザイボルト賞受賞記念講演「八百万(やおよろず)のロボット」を行いました。学内外からの100人近い聴衆が熱心に耳を傾けました。
 同賞は日本とドイツの相互理解や学術振興に貢献した優秀な日独各1人の研究者に隔年で贈られるもので、ドイツの科学基礎研究の助成機関であるドイツ研究振興協会(DFG)の元会長のオイゲン・ザイボルト教授と妻のイルゼ博士の寄付で創設されたオイゲン&イルゼ・ザイボルト基金から賞金が贈られます。
 ボック教授は、建築とロボットの融合の研究に長年取り組み、近年は高齢者の暮らしをサポートするため住宅内のインテリアとロボットを融合させる分野で大きな成果を上げています。かつて東京大に留学経験もあるボック教授は日本語で講演。これまでの研究を振り返り、日本での伝統的なからくり人形やセキスイハイムの高度なプレハブ技術などとの出会いを紹介しながら、ヨーロッパで取り組んだレンガ建築のロボット化や天井やビル壁面の自動組み立てシステムなどについて説明し、「ロボット化で将来の建築が大きく変化していく」と話しました。
 このあとボック教授のミュンヘン工科大の同僚の若手研究者、トーマス・リナー博士が、ヨーロッパで進む高齢化に対応する建築や住宅のロボットサービスの進化の現状を紹介しました。