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ニュース サバ大、雲林科技大と国際PBLを実施

トピックス
 6月28日から7月2日にロボティクス&デザイン工学部3年の授業「ものづくりデザイン思考実践演習Ⅰ」でマレーシアのサバ大、台湾の雲林科技大と共同で国際PBLを実施しました。両大学から参加した25人と同学部の10人の学生らが本学の学生が提案したテーマに分かれて、課題を解決するソリューションを考案し、発表しました。
 
 淺井良輝さん(システムデザイン工学科3年)の所属するチームが課題としたのは「新型コロナウィルスで生じた大学生のコミュニケーション問題の解決」。大学はクラス制度がなく、強制参加の文化祭や体育祭といった行事もないため、コロナ禍以前から同級生との関係が高校と比較して希薄になりがちでした。そこに新型コロナウィルスの影響によるオンライン授業への移行などもあり、コミュニティ形成が更に困難になったという自身の経験を踏まえた課題設定です。
 淺井さんがリーダーを務めるチームはサバ大2人、雲林科技大2人、同学部2人の6人チーム。“技術を使った提案”が成果物の条件であるため、メンバーでロボットペットやAI、VRなどを駆使してこの課題を解決できないか話し合い、淺井さんが学内限定の「SNSアプリ」を開発することを提案しました。インストール時に「Kahoot!」と呼ばれる4択クイズに10問回答することで、ユーザーをグルーピングします。工大生専用のSNSとして機能させ、共通の趣味などを持つグループのコミュニケーションを誘発する仕組みです。更に、このアプリには学習相談機能も実装する予定です。アプリを利用する先輩から「単位の取り方」「授業の難易度」や、おすすめの「アルバイト」「サークル」など大学生活における実体験を生の声として聞くことができる機能です。
 このプランを発表した7月2日以降、工大メンバーらを中心に議論した機能が本当に有効であるかの検証を進めています。淺井さんは「1つの課題をチームで解決する取り組みは今回の授業が初めてで言葉の壁もあり、なかなかうまく進まないこともありましたが、授業前の準備をしっかりすることにより、徐々にチームをまとめるコツをつかめました」と振り返ります。

 このほか「コロナ渦におけるゴミ問題」や「オンライン授業の学生間コミュニケーション問題」などそれぞれのチームが課題に挑戦しており、7月26日の授業最終報告会で完成したソリューションを披露します。