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ニュース イノベーションデイズ2022 智と技術の見本市がスタート!

トピックス
 本年度で第5回目となる「イノベーションデイズ2022」“智と技術の見本市”がスタートしました。「100年後の未来に向けて~for the Next Future~」をテーマに、工学部、ロボティクス&デザイン工学部、情報科学部、知的財産学部の全4学部・17学科から200件を超える「研究・技術シーズ」のほか、JST(科学技術振興機構)採択プロジェクトのSTART事業で推進している研究・事業や本学の大学発ベンチャー起業設立支援制度などを紹介する特設サイトを公開(12月30日まで)しました。
 
 9月6日は、梅田キャンパスを会場でオープニングイベントを開催。オンライン視聴含め約500人が聴講した同イベント前半の基調講演では、関西イノベーションイニシアティブ(KSII)総括エリアコーディネーターで西日本電信電話 相談役の村尾和俊氏が「関西の新しいイノベーション・エコシステムについて」をテーマに講演。本学も加入しているKSIIが関西地域の特徴ある多彩な研究シーズを基点にゼブラ企業(※)を創出し、すべての世代において健康で豊かな暮らしを可能にする持続可能な社会の実現を目指していると紹介し、今後、基盤的なエコシステムの継続的な拡大に向けた取り組みや、ゼブラ創発に向けたゼブラ・エコシステムの形成などを行っていくと説明しました。
 次に、「関西経済の未来に向けて~経済産業省の取組紹介~」をテーマに近畿経済産業局 局長の伊吹英明氏が、世界各国の産業政策を紹介しながら“大規模・長期・計画的”な財政出動を行うことで多様化する中長期の社会・経済課題の解決を目指した経済産業政策の新機軸が必要であると訴えました。併せて、グリーン成長戦略や蓄電池産業戦略など、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けた同省の取り組みを紹介しました。
 両者の講演後、井上晋学長を交えてパネルディスカッション(コーディネーター:杉浦淳 知的財産学部長・教授、研究支援・社会連携センター長)を行い、関西地域における起業家養成の必要性やスタートアップの重要性と大学の役割について、意見を交わしました。
 
 同イベント後半では、井上学長が学園創立100周年を迎える本学の淵源や沿革を紹介し、現代まで受け継いできた建学の精神「世のため、人のため、地域のため、理論に裏付けられた実践的技術をもち、現場で活躍できる専門職業人を育成する。」に基づいて専門技術者を社会に輩出してきた実績を伝えました。
 続いて、本学のOB・OG3人と現役学生4人が登壇し、タグライン「みらいを つくる つたえる まもる。」に基づくオーガナイズセッション(オーガナイザー:井上明 ロボティクス&デザイン工学部長・教授)を実施。現役学生からは「どうやって失敗から立ち直ったのか」「学生の時の時間の使い方は」「学生の間でしかできないことは」などといった質問がOB・OGに投げかけられ、OB・OGからは「失敗を分析すること」「知的好奇心に身を任せて何かに没頭すること」などといったアドバイスがありました。最後に井上学部長が本学のタグラインの解釈を『つくる=工学部、ロボティクス&デザイン工学部、つたえる=情報科学部、まもる=知的財産学部』と紹介し、「本学の強みは、これからの100年も続いていくものとして守っていきたい」とセッションを締めくくりました。
 
 また、当日は基調講演などの他にもバーチャルスタジオを使用したオンライン向けセミナーや会場来場者向けのポスターセッション、ロボティクス&デザイン工学部の学生らが制作した演習や卒業研究など、作品の一部を展示し、盛況のうちに終了しました。

「イノベーションデイズ2022」“智と技術の見本市” 特設サイトはこちらから


(※)ゼブラ企業・・・「サステナビリティ」を重視し、「共存性」を価値とするスタートアップのこと