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ニュース 米国ポモナ大学とワークショップを実施しました

トピックス
 9月27日、オンラインでロボット工学科生活支援ロボットシステム研究室(指導教員:廣井富 准教授)の学生ら5人と米国ポモナ大の学生ら12人(指導教員:歴史学科 Angelina Chin<アンジェリーナ・チン>准教授)が「コロナ禍における大学生活の質の向上」をテーマにディスカッションを行いました。
 
 まず、同研究室の学生らが3密回避やマスクの着用など、日本で一般的に行われている感染症対策を紹介し、それでも感染者数が増加している状況を説明。特に建物に入る際に毎回、手指の消毒を行うことが手間であることや清掃スタッフの感染リスクに着目し、室内に設置したカメラで人が触れたり使ったりした箇所をAIが認識し、自律型ロボットが都度、消毒を行う提案を行いました。これにより、手指自体への消毒が不要となり、さらに清掃スタッフの感染リスク低減が可能になります。
 
 次に、学習支援ロボットの提案を行いました。日本で2020年に政府から発出された緊急事態宣言により急速に拡大したオンライン授業を取り上げ、教員と履修者が十分なコミュニケーションを図れていない問題を解決しようとしたものです。対面授業時での密接したコミュニケーションでは、感染リスクを回避できないことから、授業を行う教室で遠隔指導が行えるロボットを紹介。同学科での使用実績やロボットの使用方法などを説明しました。
 
 「消毒ロボット」「学習支援ロボット」を紹介した後、両大の学生らで意見交換を行いました。ポモナ大の学生らからは「製作にどのくらい時間がかかったのか」という質問や同大での運用を想定して「昼休みの食堂など、混んでいる場所や時間でも問題はないか」「予想できない人の動きや位置がズレたイスなどにも対応できるのか」「清掃スタッフの仕事を奪うことになるのではないか」など、活発な意見交換が行われました。同研究室の学生らは「清掃スタッフの仕事を奪うという観点は持っていなかった。文化が違う海外からの視点で想像できない質問もあり刺激になった」とディスカッションを振り返りました。