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ニュース 枚方市市民講座「百済寺跡と周辺をぶらり歴史ウォーク」に協力しました

トピックス
 情報メディア学科の河合紀彦准教授とデータサイエンス学科の須山敬之教授、情報科学部の学生らは11月12日、枚方市中宮西之町にある百済寺跡公園で開催された同市の市民歴史講座・歴史ウォーク「百済寺跡と周辺をぶらり歴史ウォーク」に協力し、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)で当時の百済寺を再現したコンテンツ、遺跡の発掘を体験できるゲームを披露。受講した20人の市民は、最先端のバーチャルコンテンツを楽しみました。
 
 文化財保護法に基づく特別史跡の指定を受けている百済寺(跡)は、8世紀中頃に百済国王の後裔、百済王氏が氏寺として建立したと考えられています。河合准教授らは跡地で撮影した全方位カメラの風景画像と建立当時の寺をCGで再現した画像を合成することで、当時の姿をARで再現することを試みました。CGでの再現は昨年度に披露したものを刷新し、一から構築。より高い再現精度に仕上げ、今年は地上7メートルほどの上空から全体を見渡すことができるVRコンテンツも実装しました。AR・VRコンテンツを制作したチームリーダーの小田雅士さん(情報メディア学科3年)は「高い完成度のCGが出来て、予想以上に楽しんでもらえてよかったです」と笑顔を見せました。
 また、新たな取り組みとして、同市から提供を受けた禁野本町遺跡の写真を解析し、3次元のバーチャルモデルを作成。遺跡発掘を楽しめる3Dゲームを制作し、参加者に楽しみながら歴史を学べる機会を提供しました。同ゲームを制作したチームリーダーの松井響輝さん(同)は「普段の生活ではなじみのない“発掘”作業をゲームを通じて楽しんでもらえてよかったです。更にゲーム内容を充実していきたいです」と意気込んでいました。
 
これらは情報科学部が取り組んでいる地域課題に対して学生らが主体となって課題解決を目指すプロジェクト「ソーシャルオープンイノベーションチャレンジ(ソイチャレ)」での成果でもあります。