
情報科学部 情報メディア学科 認知情報科学研究室

紀ノ定 保礼Yasunori Kinosada
博士(人間科学)
本研究室では、社会の安全性・生産性・快適性へ貢献するため、主に認知科学・認知心理学・データサイエンスの理論や手法に基づき、人間の行動や精神的活動(知覚/注意/記憶/意思決定などの、心のはたらき)を精密に測定・解析・解釈することを通して、人間の能力や限界について理解を深めることを目指します。特に「人間-技術のインタラクション」や、「人間-環境のインタラクション」に注目し、人間の特性を理解したうえで環境を適正に設計することや、ある所与の環境における行動の最適化を検討します。
Theme 主な研究テーマ
- Cognitive offloading(技術の使用による認知的パフォーマンスの向上や、技術を適切に使用できなかった際のパフォーマンスの低下)
- 交通環境内のハザード(事故につながりうる危険)の検出能力
- 運転支援システムを利用することによる行動の変化や、システムに対する信頼が及ぼす影響
- 道路横断時における、衝突までの残存時間の推定と、横断タイミングの意思決定
- ドライバーの経路選択に係る意思決定
- 公的環境における非倫理的行動
- 感情と利己的/利他的行動の関係
- これらのテーマに関する数理・統計モデリング
Profile 教員プロフィール

紀ノ定 保礼Yasunori Kinosada博士(人間科学)
専門分野
- 認知科学
- 認知心理学
- 社会心理学
- 人間工学
研究室がめざすSDGs
Message from the Faculty 教員メッセージ
人間の記憶・感情・意識・思考などの認知的活動(心のはたらき)は、我々にとって身近に“感じられる”ものです。しかし、直接的に目で見たり手で触ったりできない以上、これらを科学的研究の対象とすることは容易ではありません。つまり、人間の行動や認知的活動(心のはたらき)に関するデータを精密に測定・解析・解釈することは、高度な専門的技術になります。これらの専門的技術は、メーカーの製品開発や、行政が実施するアンケート調査など、社会の様々な場面で強く必要とされるものでもあります。一緒に、人間という存在を情報科学の手法により理解するための研究に取り組んでみませんか。