
情報科学部 情報メディア学科 ヒューマンインタフェース研究室
神田 智子Kouda Tomoko
教授
具体的には、エージェントやロボットに「人間らしさ・人間くささ」を与えるために、人間を人間らしくする感情や非言語行動をコンピュータモデルで実現すること、その結果人間とのインタラクションがどれだけ向上するかを評価します。認知科学や心理学の人間に関する研究成果を、情報科学に応用します。
週刊東洋経済2019/11/30号「特集:本当に強い理系大学」の『トップ研究室に入る方法「進学先は研究室で選ぶ」』(38-43ページ)に、情報系(人工知能・知覚・インターフェース・ロボット系)ヒューマンエージェント研究分野で、日本を代表する研究者の一人として、当研究室が掲載されました。
Theme 主な研究テーマ
- 人間らしい振舞いを行う擬人化エージェントや対話ロボットの開発とインタラクション評価
- 文化適応した振舞いを実装したエージェントやロボットによる異文化コミュニケーションの研究
- 感情を表現し伝達する感性コミュニケーションの研究
Profile 教員プロフィール
神田 智子Kouda Tomoko教授
専門分野
- ヒューマン-エージェント・インタラクション(HAI)
- ヒューマン-コンピュータ・インタラクション(HCI)
- ヒューマン-ロボット・インタラクション(HRI)
- 対話エージェント
- 非言語行動分析
研究室がめざすSDGs
Message from the Faculty 教員メッセージ
研究テーマのキーワードは情報機器の「人間らしさ」「人間くささ」です。人が他者と対面している時に無意識的にとっている非言語的な行動(しぐさや表情、姿勢、立ち位置など)を、コンピュータモデル化し、コンピュータキャラクタ上で再現します。コンピュータキャラクタは、人間が無意識に取っている行動を映す鏡であり、自分や他人を知る材料です。また、コミュニケーション中に無意識にとる振舞いには文化によって異なるものがあります。異文化の非言語行動を知ることは、異文化の理解にもつながります。学生たちには非言語的な行動を可視化することによって、自分自身に対する気付きや他者への理解を深め、豊かなコミュニケーション能力をはぐくんでほしいと思います。
Message to current students 在学生メッセージ
私達の研究室では、日本人らしくうなずく猫や、KY(空気の読めない)な擬人化エージェントといった、人間の動きを取り入れた「コンピュータキャラクタ」を作成したりしています。私達の研究の面白い所は、コンピュータの勉強だけでなく、研究を通して人間について学べるところです。コンピュータキャラクタに人間の動きをさせようと考えた時に、人間の普段の行動を思い出したりしますが、普段私たちはどれだけ無意識に行動していたのかとびっくりさせられました。研究室にはやりたい研究ができる環境が揃っていますので、興味を持ったらオープンキャンパスや学園祭のOh!ITカーニバルに遊びに来てください!