大阪工業大学

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大学院 / 知的財産専門職大学院 国際交流・教育

国際的に開かれた知的財産教育

ワシントン大学ロースクールCASRIP研究

2008年度から米国ワシントン大学ロースクール(CASRIP: ワシントン大学先端知的財産研究センター)による夏期特許集中講座へ知的財産研究科2年生から院生を選抜の上派遣してきました。米国主要ロースクールの特許法担当教授のほか、著名米国弁護士、連邦巡回控訴裁判所判事等が講師を担当しています。受講者には、各国より弁理士、弁護士、特許庁審査官、裁判所判事、大手企業知的財産管理員等が参加しており、知財分野では世界的に高く評価されている講座です。本講座はすべて英語で提供されています。

CASRIP2016参加院生インタビュー

今年度、ワシントン大学ロースクールのCASRIP夏期集中コースに参加した院生リュウ・ウェイさんと西原愛美さんにお話を伺いました。

Q1:このプログラムに参加しようと思った動機についてお聞かせください。

西原さん:私はもともと海外で知財を使って働くことに興味があり、4年生の時にゼミの先生から本プログラムのことを紹介され、それが大学院進学の大きな動機にもなっていました。 リュウさん:知的財産の仕事はグローバルになるので主要な国の知財システムと法制度は知らないといけないと考え、欧米の知財システムを学べてアジアの人脈形成もできる本プログラムに応募しました。

Q2:参加した感想はいかがですか?

西原さん:授業についていくのが大変でした。スライドを読むのは大丈夫でしたが先生が話をするとき質問するのが大変で1日が終わるとへとへとになりました。 リュウさん:授業中に欧米からの参加者は積極的に質問しますが、アジアの出席者はあまり質問をしない傾向にあり、これは良くないと思いました。

Q3:TA (Teaching Assistant)は助けになりましたか? 日本人や中国人のTAはいましたか?

西原さん:日本人のTAは2名いたので理解の助けになりました。 リュウさん:米国生まれの台湾のTAがいましたがこの方は普段は英語を話す方でした。私たちは学生で実務経験がないため、法律の授業はついて行けますが実務の授業で専門用語などが出て来ると理解が大変でした。英語をもっとがんばらないといけないと思いました。あと、体調管理が大切だと思いました(後出の通りリュウさんは途中体調をくずして一部欠席しました)。

Q4:このプログラムに参加した経験は自分の将来にとってどのように生きると思いますか?

西原さんの写真
西原さん:参加してみてすごく良かったと思います。私は将来、留学を考えているので英語で授業を受ける経験ができたことと、実際に知財の実務をしている多くの方と知り合えたことが良かったと思います。 リュウさん:知財は人のネットワークが重要という点で、今回のプログラムに参加したことで良いネットワーク作りができて良かったと思います。特に、日本の企業、事務所、特許庁の方と知り合うことができ、将来役に立つのではないかと思います。

Q5:オフタイムはどのように過ごしましたか?

二人:シアトルマリナーズの野球を見に行ったり、大学が運営する植物園、ダウンタウンでのショッピング、スターバックス1号店などに行ったりしました。

Q6:講義の中で印象に残っているものはありますか?

リュウさんの写真
リュウさん:とにかく欧米からの参加学生がアクティブに発言していて講義も盛り上がったのが印象的でした。そのような講義の雰囲気が良いと感じました。 西原さん:日本で普段受けられない講義、例えば、ゲームの知的財産についての講義が興味深いと感じました。

Q7:残念だったことはありますか?

二人:最初の支払いに含まれていた食事用クレジットについては返還できないため、学内の食堂や売店などで利用せざるを得なかったのが残念でした。これらのところではあまりおいしいと思えるものがなかったためです。 リュウさん:私の場合、病気で2科目休んだのが残念でした。聞きたいと思っていたNPE関連の科目を聞けませんでした。 以上でインタビューを終わりました。二人とも総じてとても貴重な経験になったということでした。

2015年のCASRIPに参加して(インタビュー)

日本弁理士 小沼 良平

中国弁理士 羅 巍(ラギ)

本学知的財産研究科では毎年2名の大学院生を選抜し本学が費用を全面的に負担することにより、 米国シアトルのワシントン大学高等知的財産研究センター(CASRIP: Center for advanced study and research on Intellectual Property)が開催する 3週間の夏期集中講義に派遣しています。 今年は、大学院2年生の小沼良平様(日本国弁理士)、羅巍(ラギ)様(中国弁理士)が参加されました。 参加した感想などについてお二人にインタビューした内容をご紹介します。(2015年12月18日)

1.このプログラムへの参加を希望した理由をお聞かせください。

(小沼) 米国の知的財産法を理解したかったのがこのプログラムを選んだ理由です。 著名な教授の方がいるということなので、米国知財法について直接受講する よい機会だろうと思ったのです。
  • 小沼さんの写真
(ラギ) 私は、日本に来る前に中国の法律事務所で働いていました。 当時扱っていた特許出願のうち9割が米国からの国際特許出願でした。 このプログラムをきっかけに、米国の知的財産法の全体像を理解した上で、 特許法の位置づけ、権利化までの手続及びその対応、権利の活用といったことを より深く理解したいと考えたのが、希望理由の1つです。 また、日本人ではないのですが、将来日本の企業のために 海外特許出願に関する仕事もやりたいと考えているのも、1つの理由です。
  • ラギさんの写真

2.CASRIPの講義を受けた感想をお聞かせください。

(小沼) 各国から知的財産に関わる方が数多く参加していました。 学生、弁理士、弁護士、判事の方など様々なお仕事をされている方がいて、 いろいろなお話を交わすことができ触発されました。 日本ではあまりされていない、発明とは何か?という基礎的な事柄について、 米国では真剣に議論がされていたのには驚きました。 あらためて特許について考える良い機会だったと思います。
(ラギ)
IP業界最前線で活躍している弁護士、判事の方の生講義を受けて、 実務最前線で戦うのが経験の積み重ねに一番役立つという 自分の考えを再び確信しました。 そして、はじめて弁護士になりたいと思うようになりました。 この二週間で米国のロースクールでの学習生活を体験することができ、 将来米国のロースクールに留学するとも考えています。 国際的に活躍できる知財専門家を目指して頑張りたいと思うからです。

3.この経験はお二人の今後の経験にどのように役立つと思いますか、 また、役立てたいと思いますか?

(小沼) このプログラムの受講にあたっては、米国の判例に多く触れることとなりました。 この機会を通じて、出願明細書や判例について英語によるものも拒否反応がなくなり、 外国出願への対応力が上がったと思います。
(ラギ) 今後の仕事に有益な知識基盤やネットワークを築くことができたと思います。 このプログラムを通じて学んだことは、決して本を読むだけで得られるものではありません。 そして、日本人の方々が助けてくれて、日本との絆もさらに深まってきたように思います。

4.その他、現地での生活面などについて感想をお聞かせください。

(小沼)
このプログラムを通じて、約3週間という比較的長い期間にわたり 米国(シアトル、首都ワシントン)に滞在しました。 講義の合間に催されたウエルカムパーティや交流会等を通じて 多くの方と面識を持つことができました。 また、米国特許庁(USPTO)や連邦巡回控訴裁判所(CAFC)の見学もでき、 色々な面で深く米国を知ることができたと思います。
(ラギ)
Safeco Fieldではじめてマリナーズ(Seattle Mariners)の野球観戦をして、楽しかったです。 そして、現地事務所の主催したreception partyで、元CAFC首席判事のRader先生の Live Band Showも見しました。 大学時代のモットだった「Study hard, play hard」という言葉も思い出しました。
 

CASRIP参加報告(2014年度M2:古 舒珊)

2014年7月17日~8月1日、本学の客員教授である竹中俊子先生が主催する、アメリカワシントン大学ロースクールの高等知的財産センターで行われた知財集中講座に参加しました。
 
竹中先生と本学院生の古さんと藤木さん
本講座では、一流の教授陣や最前線で活躍されている訴訟弁護士等が講師を務め、米国知的財産権法の基本から応用まで効率的に学ぶことができます。また、世界各国から知財実務に携わる著名な裁判官や審査官、弁護士や弁理士等が参加され、活発に意見交換を行いました。知財がもっとも重視されるひとつの国であるアメリカで実務をされている特許弁護士等に生の声を聞くことができ、国内では得られない貴重な情報をたくさん得ました。また、参加者の他国の専門家と意見交換ができ、知財問題には国境がないと実感じました。今回の貴重な経験をもとにし、今後国際的な活躍をしていきたいです。 

知的財産研究科夏期集中講義 (IP Studies (Summer Intensive))

知的財産研究科では、院生を対象として2008年度より英語による夏期集中講義を提供しています。米国や欧州より著名な弁護士、弁理士、知的財産専門家を招き国際的な知的財産法制度や実務の状況を講義していただきます。その後、台湾の有名大学との交流が始まると、台湾からの院生や教員の参加が増え、また、科目等履修として一般にも開放されると大阪の著名な特許事務所等からの参加も増えました。本プログラムのハイライトは2010年より開始された参加各大学対抗の院生による英語プレゼン大会です。
 
科目等履修制度による受講と単位認定も可能です。

台湾知的財産インターンシップ

本学では2013年度より、台湾の大学や特許事務所などへ学部生と院生を派遣し、大学における知的財産法の講義や特許事務所における実務を経験するインターンシッププログラムを提供しています。

台湾春期知的財産研修

2011年度より、本学知的財産研究科の夏期集中講義に対応して台湾において春期知的財産研修が行われるようになりました。台北地区、台中地区、台南(高雄)地区の3大学を訪問し、知的財産に関する講義を英語で受けるとともに、地元の裁判所や特許庁、企業などを訪問します。

台湾5大学との連携

台湾の5大学と知的財産分野の連携協定を締結しており、この枠組みを通して毎年本学の夏期集中講座に台湾より20名~30名の院生を招いています。また、2010年度は本学の院生6名が台湾の国立雲林科学技術大学の夏期集中講座に参加しました。

春期台湾知的財産研修に参加して(修了生:藤木 玲奈)

2014年3月5日から3月16日までの12日間、春期台湾知的財産研修に参加しました。 台湾の世新大学、雲林科技大学、高雄第一科技大学で行われる集中講義に参加したほか、本研修のハイライトである英語による知財プレゼン大会に出場しました。また、台湾智慧財産局、知的財産裁判所、弁理士事務所などを訪問する機会もありました。
講義の様子
講義の様子
英語による知財プレゼン大会は、高雄第一科技大学で行われ、参加チームは私たちを含め6チームでした。発表15分、質疑応答10分をすべて英語で行い、6名の審査員によって採点されます。私たちOITチームは、音や動き、においといった新しいタイプの商標について、各国の法制度の比較と導入に対する考察をプレゼンしました。毎日の集中講義が終わって宿泊施設に戻ると、チームで意見を出し合いながらプレゼン作成を行い、各自自分の発表する担当部分について練習を重ねました。本番では練習の成果を発揮することができ、また審査員からはプレゼンの内容について具体的に踏み込んだ説明などを求められましたが、事前に想定問答も検討していたため、的確に答えることができました。その結果、OITチームは6チーム中2位入賞を果たしました。
プレゼン大会の様子
プレゼン大会の様子
集中講義では、FRAND特許に関する事柄や商標権侵害についての講義等を受け、国際的に問題となっている知的財産への理解がより深まりました。特に印象的だったのは、雲林科技大学において、再生医療に特許権を付与するべきかという問題について議論を行ったことです。日本においても再生医療は注目されていますが、この問題は今後世界市場に与える影響も大きいので、台湾の学生と意見交換ができたことは貴重な経験となりました。
本研修を終え、国際人として世界に羽ばたくためには、主に3つの要素が必要だと実感しました。 第一に、コミュニケーションツールとして英語力のスキルを向上することがあります。英語で自分の意見をうまく伝えることのできないもどかしさは、これからの英語を勉強する励みになりました。第二に、将来知財の分野でグローバルに活躍するためには、国内の知的財産に関する諸問題だけでなく、国際的な潮流やこれからの展望についてもフォローアップしていかないといけないと思いました。第三に、国際交流の機会にもっと積極的に参加するチャレンジ精神が必要です。本大学は台湾研修の他にも、国際交流リサーチアシスタントや海外でのインターン制度、CASRIPなど、グローバルを体感する機会が多く設けられています。これらの機会に「まずやってみる」の気持ちで飛び込んでいくことで、普段の生活では得られない多くの気づきを感じられると思います。

留学支援制度

大阪工業大学では、グローバル化に対応する人材育成を目的として、大学院進学者の留学支援が進められています。単なる語学留学ではなく、海外の大学の正課授業の出席、海外の企業や研究所へのインターンシップなどを目的として、大学のサポートのもと留学が可能となっています。
下記に参加されたお二人の感想を紹介します。

河崎 有美さん(修了生)

お世話いただいた先生方と
お世話いただいた先生方と
高雄第一科技大學での講義で行った英語プレゼンテーションは、準備がかなり大変でしたが、教員からの指示に従えば、うまく作成できるように授業が組まれていました。具体的な発表までの流れは、1週間前までに判決文を読み、要約を作成してクラスメイトに配布します。そして、発表前にクラスメイト全員から質問が送られてくるので、それに回答しながら自分の発表スライドを仕上げていきます。
台湾智慧財産局での講義
台湾智慧財産局での講義
当日は、先生からわかりやすい解説があり、皆の理解が深まった後で発表へと移るので、比較的リラックスした気持ちで発表することができました。質疑応答が一番大変なのですが、事前の準備のおかげで、自信を持って臨むことができました。
惠爾智國際專利商標事務所では、台湾と日本の知的財産制度の違いについて議論させていただき、国外の制度を学ぶだけでなく、より自国の知財制度を理解するきっかけにもなりました。この留学で、非常に貴重な体験をさせていただき、多くの勉強をさせていただきました。
また、事前に台湾の方々は日本人にとても優しいと聞いていたのですが、予想をはるかに上回っていました。留学中は、観光を含め、いろいろと優しくしていただき、非常に感謝しています。また、英語がわかればOKということで参加したのですが、中国語を少しでもいいから学んでおけばよかったと思いました。事前に中国語を少し学んでから参加する方が、もっとコミュニケーションがとれ、充実した留学生活が送れると思います。

山脇 佑介くん(修了生)

お世話になった特許事務所の方々
お世話になった特許事務所の方々
今回の留学は、あえて困難な環境に身を置くことによって、自身を成長させたいという気持ちで参加しました。この28日間は、全てが新鮮で、海外で初めての一人暮らし、初めての英文メール、初めての英語プレゼン…、さらに、日本とは異なる文化、言語、宗教、慣習などに触れ、留学中の生活は、私にとって大変刺激的な日々でした。
私は、今回の留学経験で国外の知的財産制度など多くのことを学びましたが、最も私が今回の留学で学んだと言えるのは「人との繋がりの大切さ」と「チャレンジ精神を失わない気持ち」です。
留学中の課題は、私にとってすべてが困難で、何度も行き詰り、トラブルも起きてしまいました。しかし、その度に先生やクラスメイトに励まされ、助けられました。このように多くの人の助けを借りて、いくつもの課題を達成し、困難を乗り越えることができたことは貴重な経験です。
困難な課題に対して「自分にはできない」と逃げていては、いつまでも解決できません。人の助けを借りて、失敗を繰り返しながらでも、前に進むことで自分が成長できましたし、課題を達成できたことは大きな自信につながりました。
私は、来年度から知的財産専門職大学院に進学します。この経験を活かし、院生間でのコミュニケーションを密にとり、お互いに切磋琢磨しながら成長したいと思います。

JICA/WIPO研修生の受入

2008年よりJICA経由でメキシコから知的財産専門家を毎年数名受け入れ、本学教員による英語講義の提供や、日本とメキシコの知的財産制度や実務に関する比較研究の指導を行ってきました。その一環として日本の特許庁、知的財産高等裁判所の訪問、研究テーマに応じた企業や事務所などへの訪問の機会なども提供しています。本学の院生もRA(リサーチアシスタント)として、研修生の研究を支援する過程で英語によるコミュニケーション力や研究能力の向上をはかることができます。
2016年からは、WIPOからの研修生も受け入れています。
2017年7月18日に、JICA/WIPOの研修生が知財高裁を訪問し、知財高裁のウェブサイトで紹介されました。

RAのコメント(2013年度RAの統括マネージャー)

井戸家ゆかりさん
井戸家ゆかりさん
私は英語を話すのが得意ではなく苦手意識もありましたが、グローバルな視野を広げ、英語力を養うためにRAに参加しました。最初は慣れない英語と異なる文化の考え方に戸惑いもありましたが、JICA研修生の要望を聞き、それに精一杯応えていきました。
コミュニケーションにおいては語学力ではなく熱意が大事であることが身に染みて感じました。今では英語に対する苦手意識もなくなり、知財専門英語の読解力も身に付きました。知的財産の世界は英語が重要なため、将来はこの経験を活かしていきたいです。

米国知的財産インターンシップ

サンフランシスコ/シリコンバレーでの知的財産インターンシップ・プログラムを実施しています。2017年度は、Google、Cisco Systems、Comcast、Facebook、モリソン・フォースター弁護士事務所、スタンフォード大学などを訪問しました。
 

国際PBL:米国インターンシップ・プログラム報告書(2018年度)

2015年度から知的財産学部・知的財産研究科の「国際PBL」として実施している知的財産インターンシップ・プログラムに学部生4名と大学院生1名が参加しました。
 今年度は2018年11月6日~15日の10日間、シカゴ、フィラデルフィア、ニューヨーク、サンノゼの企業や事務所を訪問しました。
 
  • Google本社にて

    Google本社にて

  • 訪問先の企業でレクチャーを受ける様子

    訪問先の企業でレクチャーを受ける様子

     

訪問先の弁護士事務所でレクチャーを受ける様子
訪問先の弁護士事務所でレクチャーを受ける様子
今回訪問した弁護士事務所の「Akerman LLP」や「Stanzione & Associates」、「PLLC Patent Laws and Prosecutio」では、知的財産制度の概論や侵害対応、AIA改正、米国特許法101条をめぐる判決や審査基準など、特許法を中心とした米国独自の知的財産制度についてご講義いただきました。
 また、知的財産を企業戦略に活用し、世界有数の企業へと上り詰めたGoogle社やNBC放送、ユニバーサルピクチャーズなどを傘下に収めるCOMCAST社の知財部門では、法学とは異なった観点から知財戦略、知財の世界で必要なスキル、経営やビジネスについて話しを伺いました。
 最終日には、サンタクララ大学で行われた「CIPSC2018(知財戦略会議)」に参加し、米国特許庁長官、サンタクララ大学教授、Facebook、Tesla、Uber、HPの知財担当役員をはじめとするグローバルな知財活動の第一線で活躍されている専門家の発表を聴講し、米国特許法の改正、主要な判決、知財戦略などに関する最新の動きを学びました。
CIPSC2018にて 米国特許庁長官と
CIPSC2018にて 米国特許庁長官と
プログラムはすべて英語で行われ、言語の壁が立ちふさがることも多くありましたが、日本を飛び出し世界の知的財産について肌で感じることができ、非常に充実したプログラムでした。
 参加学生は、グローバル化が進む現代で国際的に活躍する人材になるためのさまざまな知識や語学力の必要性を感じたようで、「もっと学びを深め、これからの学生生活をより有意義に積極的なものにしていきたい」と意欲的でした。

国際PBL:米国知的財産インターンシップ報告(2016年度)

Cisco社にて
Cisco社にて
サンフランシスコ/シリコンバレーでの知的財産インターンシップ・プログラムに,2016年10月17日から24日の日程で,知的財産学部の門林果穂さん,知的財産研究科の西形達宗さん,張麗さん,竹下颯汰さん,米丘琢也さんの5名が参加しました。このプログラムは,昨年度に引き続き知的財産学部・知的財産研究科の「国際PBL」として実施されたものです。
Tesla社にて
Tesla社にて
米国には,今なお世界の産業を牽引する存在感ある企業が多く,その強みは「ベンチャー」であると言われています。米国シリコンバレーは,「起業(ベンチャー)の聖地」として日本起業家も多く進出しており,サンフランシスコを中心とするその地域における知的財産の実務は,これらのベンチャー企業を滋養する重要な基盤ともいえます。本インターンシップ・プログラムでは,そのようなシリコンバレーの知財最先端をいく企業であるテスラ社,グーグル社,シスコ社,ユニファイド・パテントを訪問し,各社の知財業務や知的財産戦略などについてヒアリングをして学んできました。また,私立名門大学の一つ,サンタクララ大学ロースクールの教授による講義を受けるとともに,米国特許・法律事務所で最大手のモリソン・フォスター法律事務所を訪問し,知的財産訴訟や新しい米国特許制度について学びました。
 
米国にて
米国にて
全部英語で行われるレクチャーやヒアリング調査は緊張の連続でしたが,知的財産活動の現場を見ることができて,とても充実したプログラムとなりました。本学のプログラムでしか経験することができない,貴重な体験になったことと思います。米国特許改正法を活用した新たなパテントトロール対策や,テスラ社での革新的な知的財産戦略など,現地でないと聞けない実践的な現状も知ることができました。ベンチャー企業の聖地で,知的財産と英語の重要性を肌で感じたことと思います。