力を尽くした研究で、応用物理学会の講演奨励賞を受賞
学生時代は、スパッタリング※3装置という機器を使って成膜し、それを用いたトランジスタ(電気の流れをコントロールする部品)を開発する研究に尽力。大学院2年次には、それを血糖値センサに応用、世界的な学会である応用物理学会から講演奨励賞をいただき、学長表彰もされました。
※3 スパッタリング=真空を使って行う薄膜製造手法の一つ。
現在は光通信デバイス機器用部品の生産設計を担当
生産設計は、より速く、正確に、数多く生産する方法を考える業務。効率の良い方法を導きだす緻密さと検証を繰り返す粘り強さが必要です。学生時代、研究で培った根気強さが、ここで生きています。また、光通信の光源は半導体のチップで作られていますので、身に付けた半導体の知識がとても役に立っています。一つの部品の不具合は、製品の不具合につながりますので、製品全体の責任を背負って携わることが大切です。今後、通信速度はさらに増し、高速化が進みます。製品にもより高い技術と精密さが求められます。そのようななかで、いかに高い精度で生産していくかを、これからも追究していきたいと思います。