大阪工業大学

Notification

The contents of this website are translated by "Shutto Translation."
Please note that due to the use of automated translation, there may be cases where the translation is not correct.
Additionally, translations may not be provided for some images and PDFs.

We appreciate your understanding.

Voice既成概念にとらわれないものづくりで、
眼科薬分野にイノベーションを。

Profile

千寿製薬株式会社 勤務

上岡 博樹

2009年 工学部 応用化学科 卒業
2011年 工学研究科 応用化学専攻 博士前期課程 修了
2019年 工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程 修了
広島県立賀茂高等学校 出身

  • 工学研究科
  • 医療系研究・技術者
  • 化学系研究・技術者
  • バイオ技術者
Q1.大阪工業大学の魅力
工学とは「ものづくり」の学問である
目に見えない「化学反応」というものに興味が湧き、もっと化学を学びたい、ものづくりで社会に貢献したいと思ったのが、この道に進むきっかけです。大阪工業大学では、工学は「ものづくり」の学問であるという考え方と、化学の専門知識を習得しました。さらに研究活動を通して、実験によるものづくりを実体験として学び、知識を知恵に変えて生かす方法を身につけました。
Q2.限界を超える学生時代の挑戦
学部と修士課程では有機合成反応について研究
「固相合成法」とは土台となる物質の上に、リンカーといわれる連結物質を介して化合物を合成していく技法です。ただ、合成が終了した際は土台と化合物を特定の条件下で切り離す必要があり、それが弱点でもありました。そこで私は、効率よく切り離しができる「新しいリンカー」の開発に取り組みました。実験では、様々な条件と時間設定で化学反応を測定。その経験は仕事でも、納期から逆算する力や、複数の業務を同時に進める力として生かされています。
Q3.思い出のキャンパスライフ
研究室での生活が、自分自身の成長につながった
毎年行われていたゼミ対抗ソフトボール大会
研究室は多くの人と昼夜をともにする共同生活の場でもありました。在学中、試薬や機器を共同で使い、ルールを守りながら生活する中で、思いやりの大切さを学びました。この考えは、今の職場である千寿製薬の行動理念「If I were you もし私があなただったら…」そのものだと感じています。
Q4.夢を叶えた現在の挑戦
工学・化学の発想で、新しい目薬を開発したい
医薬品の有効成分である「原薬」の合成プロセスを開発する業務を担当しています。具体的な内容は、開発初期段階での合成ルートの検討、大規模な製造スケールのための配合や条件の設定、合成した原薬の品質管理など。また、有機合成の技術を使って作る「低分子原薬」だけでなく、細胞培養等の技術を使って作る「バイオ原薬」のプロセス研究にも注力し、千寿製薬の医薬品開発の一翼を担っています。その中で私はグループマネージャーとして、原薬プロセス開発全体を統括しています。
「製薬」といえば「薬学」のイメージが強いと思いますし、職場でも薬学系出身者が多く在籍しています。しかし、製薬業界においても既存の知識・考え方だけではイノベーションが生まれにくくなっているのも事実です。だからこそ私は、工学・化学のものづくりの発想やこれまでにない材料を取り入れ、新しい医薬品の開発を進めていければと考えています。もっと使いやすく、もっと効き目のよい、新しい目薬を開発することが私の夢であり、目標です。
Q5.高校生へメッセージ
応用化学科で学んで、将来の選択肢を広げよう
化学とは、製薬以外にも化粧品や食品など、様々なものづくりにつながるものです。皆さんはまだ将来の職業が定まっていないかもしれませんが、大阪工業大学の応用化学科には多彩な領域の研究室があり、そこで学ぶことで選択肢は広がるはずです。私たちとともに日本のものづくりを支えていきましょう!

Others 他の卒業生を見る