研究成果一例
明暗が激しい,照明色が頻繁に変わるなど,撮影環境として過酷なシーンから有用な情報を取り出し,監視や車載カメラ,医用画像,天文画像,ひび検知など様々な分野に対して応用する技術に関して研究を行なっています.
人間の目ではしっかり見えているのに,カメラを通すと黒く潰れてしまったり,反対に白く飛んでしまったりして撮影できない場合があります.これは撮影シーンの持つダイナミックレンジが,カメラの撮影できる範囲を超えてしまっているためです.(カメラはおよそ70dB,人間の目は80dB程度と言われています)
従来のディジタル画像では明暗が激しく広いダイナミックレンジを持ったシーンの輝度情報を保持できないため,ハイダイナミックレンジ画像と呼ばれる高品質画像を用いた画像処理技術が必要となります.現在,私たちは 30bpp 以上の高いビット深度を持ち,120dB以上の広いダイナミックレンジの輝度情報を保持できるこのハイダイナミックレンジ画像に関して特に研究を行なっています.
神納 貴生 准教授 (ジンノウ タカオ)
専門分野
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