OIT OB・OG Voice

写真:角井 今日子さん
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角井 今日子さん
2014年 工学部 環境工学科 卒業
2016年 工学研究科 環境工学専攻 博士前期課程 修了
※現 化学・環境・生命工学専攻

堺市上下水道局 サービス推進部 給排水設備課
※現所属 経営企画室 経営マネジメントグループ

環境への深い学びと
大学で出会った人々との「縁」が私の強み
今は、市民に安心を届ける

給水工事の審査、イベントでの説明などを担当

地元の堺市で上下水道局に勤務し、市民の皆さまの健康と暮らしを守りたいと思い、安全な水をお届けする仕事に関わっています。そんな私の主な業務は給水装置工事申込の受付。給水装置とは市の施設である配水管から分岐し、各家庭などに引き込んだ給水管からこれに直結した蛇口までを指します。給水工事をする民間工事業者から工事に関する申込を受け、審査するのが私の業務です。またイベントで上下水道の仕組みについて、市民の皆さまに説明を行うこともあります。大学・大学院では水処理について学び、研究室や学会などで数々の発表を行ってきました。そうした経験が市民の皆さまに向けたイベントでの説明や、職員向けの研修会で講義を行う際に活かされています。

学部では水質管理の基礎を。教育実習も体験

大阪工業大学に入学したのは、環境について幅広く学べると考えたからです。学部時代は浄水場や下水処理場の設計・ごみ処理フローなどを作図する授業で学びました。手書きによる作図、CAD作図の両方をしっかり学べました。また、身近な川である淀川を題材にした授業があり、実際に川の水を汲んで実験室で水を分析したことも、楽しい思い出です。また、教職課程では母校である堺市の中学校で理科教師の教育実習も体験しました。結局、私は行政職に進むことになりましたが、教育の道を志す意欲のある学生たちとの交流は、とても刺激になりました。そうした仲間たちと幅広い交友関係を築けたので、貴重な体験だったと思います。

クロレラを用いて排水処理とオイル生成を同時に

大学院での研究テーマは、微細藻類であるクロレラを用いて、排水処理と燃料となるオイルの生産を同時に行うというものです。藻類を対象とした研究だったため、温度や湿度の管理が困難でした。低温や乾燥がデータに影響するため、影響を与えないように工夫しました。研究室の同期や後輩たちとチームで取り組むことで、作業の進捗状況の確認や情報共有を行うことなど、仕事への基本姿勢を身につけることができたと思います。最終的に培養液の栄養素のなかでも、窒素欠乏状態がクロレラの脂質蓄積を誘導することを確認することができました。また、大阪広域水道企業団(旧大阪府水道部)でのインターンシップにも参加し、その経験から公務員を志望するようになりました。

発見や学びに加えて、様々な「縁」と出会う

公務員試験に向けた大学からのサポートが手厚かったことに感謝しています。模擬試験や自己アピールのアドバイスに加え、研究活動に影響しないよう勉強できるよう、配慮いただきました。公務員試験を受ける同期や後輩たちと接する機会も数多くあり、別の役所に入職した人も多数います。そんな仲間たちと話すことで、他の自治体の取り組みで堺市に役立てられるものはないか、情報を集めています。環境工学科や大学院での研究では、幅広い分野を学べたことが現在の仕事に活かされています。先生方の専門もバラエティ豊かで、それぞれのお話を伺うだけでも楽しかったですね。部活顧問の先生の研究室に所属することになるなど、様々な「縁」に出会うことができた、すばらしい環境でした。大阪工業大学に入学する皆さんにも是非素敵な「縁」が巡ってくることを願っています。

  • 写真:堺市上下水道局のマスコット「すいちゃん」と角井さん
  • 写真:話す角井さん
  • 写真:話す角井さん

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