大阪工業大学

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VoiceF1に憧れた少年時代から
自動車一筋
大学での学びと
社会での経験を生かして
次世代自動車をつくりたい

Profile

スズキ株式会社 四輪ボディ設計部 第五設計課 四輪車体実験・評価部 風洞解析グループ

青谷 郁弥

2013年 工学部 機械工学科 卒業

  • 機械工学科
F1をきっかけにエンジニアを夢見た少年時代
入社以来、空力性能の開発に携わる。大学時代の経験と知識が生きる部署だ。
小さい頃、父がテレビでよく見ていたF1をきっかけに、自動車が好きになりました。速いマシンはカッコよく、憧れの存在。その上、空気をうまくコントロールする性能も兼ね備えていると知って興味を持ち、いつしか「自動車のエクステリアに関わるエンジニアになりたい」と思うようになりました。
夢の実現に向けて、大学ではものづくりや機械について実践的に学びたいと思いました。大阪工業大学への進学を決めたのは、机上の勉強だけでなく、実際に手を動かして学べるからです。入学後は立ち上がったばかりの「学生フォーミュラプロジェクト」にも惹かれ、参加しました。
車をつくってレースに参加。結果を残し、達成感を得る
4年次に参加した「全日本学生フォーミュラ大会」で大阪工業大学チームは全種目完走し、上位15位に食い込んだ。
「学生フォーミュラプロジェクト」とは、学生が車をつくり、造形美や性能などを競う「全日本学生フォーミュラ大会」へ出場するプロジェクトです。私は主に車のボディ部分のデザインを担当しましたが、当初はマシンを形にするので精一杯でした。メンバーがそれぞれ担当を持ち、大会に向けて全力を尽くしましたが、数ある種目のうち、車のスピードを競う競技への参加はかないませんでした。しかし、その悔しさをバネに、チームの結束もより強くなりました。私も仲間と協力して軽量化をめざし、見栄えでも加点がもらえるようボディに薄い樹脂膜を張って密着させるという、新しい方法を考え出しました。
すべて自分たちで調べ、考えるのがこのプロジェクトの難しさであり、面白さ。わからないことは他大学の学生にも聞きながら改良を重ねていきました。その結果、チーム全体のレベルが上がった4年次の大会では、プロジェクト創設以来初の全種目完走を達成し、70以上の参加チームのうち15位に食い込むという大躍進を遂げました。振り返れば、細かい作業を丁寧に行い、試作しては実験という繰り返しの作業にめげることなく取り組んだ結果だと思っています。
この経験は、チームで小さな電気自動車をつくる「エンジニアリングプラクティス」という授業でも生かすことができました。私はチームリーダーとして、ものづくりの知識や経験のないチームメイトをどう引っ張っていくかを考えながら取り組みました。結果的に、自動車を走らせることはできませんでしたが、トライアル&エラーの連続に諦めることなく、チーム一丸となって根気よく続けることで大きく成長したと感じています。
卒業研究での学びが今の仕事に役立っている
■スズキ株式会社/1909年、鈴木式織機製作所として創業。戦後は先進技術を駆使し、バイクモーターや本格的125ccの二輪車を世の中に送り出し、現在の日本のモータリゼーションの先駆けとなった軽四輪車「スズライト」を発売した。四輪車をはじめとする製品は数々の賞を受賞し、海外でも高い人気を誇る
学生時代に得た知識と経験は就職活動でもプラスに働き、憧れの自動車業界に就職することができました。数ある自動車メーカーの中でスズキに就職を決めたのは、同社はお客様との距離が近く、使う人の声を反映させたものづくりができる会社だと思ったからです。
少年時代の夢がかない、現在は自動車の空気抵抗を下げるためのエクステリアや部品の形状を開発しています。空気抵抗を下げると燃費が向上し、お客様にも地球環境にもやさしい自動車を開発することができます。今は、より性能のいい形状を見つけるために、日々、調べ物や情報収集に多くの時間を費やしています。
また、空力性能の開発に必要な流体力学やコンピュータシミュレーション、設計などの勉強も欠かせませんが、在学中に「自動車工学研究室」で中川邦夫先生のご指導のもと、競技用ソーラーカーの空力性能の開発をしたことが今の仕事に生かされています。
そのソーラーカーの競技では、限られた容量のバッテリーでいかに遠くまで走るかを競いました。そのため、空気抵抗を下げることが重要なファクターで、私は斜めからの風に対する車体の性能を評価するために装置をつくって測定しました。その時に学んだことは、まさに現在の仕事につながる空力の基礎知識だったのです。
自分が手がけた車が走る姿を見てみたい
もうすぐ、私が初めて開発に携わった自動車が発売されます。発売日が待ち遠しいとともに、街で走っている姿を見るのが楽しみでなりません。今後も、自分が考え、開発した形状が採用された自動車が、世の中に出ていくことを目標に仕事に取り組み、いずれは空力の責任者として、高性能な自動車を生みだしたいと考えています。
□記事内容は、2016年4月現在のものです。

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