大阪工業大学

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Voice人の暮らしをよりよくするために
どのような製品を生み出せるのかを考え、実現できる
技術者という仕事は面白い

Profile

IDEC株式会社 (現在、IDECファクトリーソリューションズ株式会社に出向中)

坂井 奎亮

2014年 工学部 ロボット工学科※1 卒業
2016年 工学研究科 生体医工学専攻※2 博士前期課程 修了
※1現 ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科
※2現 ロボティクス&デザイン工学研究科 ロボティクス&デザイン工学専攻 メカトロニクスコース

  • ロボット工学科
  • ロボティクス&デザイン工学研究科
ものづくりに必要な幅広い知識を得るために
サッカー部では主将を務めた。平日は研究、土日はサッカーと充実した学生生活を過ごした。
入社1年目の私の仕事は、太陽光発電システムのモニタリング装置の設計評価でした。主に、家庭で使用する電気の見える化を実現させるHEMS(Home Energy Management System)コントローラを担当し、仕様書の作成やソフトウエアの設計評価を行ってきました。
この仕事に就いたのは、自動車の整備業を営んでいた父の姿を見て、ものづくりをしたいと思っていたからです。その夢を叶えるためには、機械や電気、情報といった幅広い知識が必要と考え、それらの分野を網羅して学べる大阪工業大学のロボット工学科への進学を決めました。
ロボカップと研究で成果を残す
ロボカッププロジェクトではソフト部分を担当。3度リーダーを務め、チームを優勝に導いた。
大学生活は学ぶことが楽しく、充実していました。3年次には、廣井富先生の「生活支援ロボットシステム研究室」に入りました。この研究室は、年に一度開催されるロボカップへの出場をめざしており、実践的な研究に取り組むことができます。私は学部4年次から大学院を含めて3年間、「ロボカッププロジェクト」に参加しました。先輩方から受け継がれてきたロボットのコンセプトはそのままに、床に置いた物を持てるようアーム部分を変えたり、人について行く「人追従」という機能を向上させるためにソフトを変更するなど、改良を重ねました。その結果、2013年度のロボカップジャパンオープン@ホームリーグで優勝することができました。2014年度は接戦の末、準優勝でしたが、その悔しさをバネにチーム一丸となって頑張り、2015・2016年度は連覇を成し遂げることができました。長い時間を費やして研究開発に取り組んできたので達成感は大きく、自信にもつながりました。
また、大学院では二度、海外の学会で発表するという経験もさせていただきました。修士2年の時に出席した台湾での国際会議では、「人追従」の機能を発展させ、ロボットが人の動きを認識し、「だるまさんが転んだ」を人と一緒に楽しめるように改良した研究を発表しました。その成果が評価され、「Best paper Award」を受賞。学会に向けては、学内の「Language Learning Center※」で英語力を高めることもでき、充実した研究生活を送ることができました。
※Language Learning Center ネイティブスピーカーの教員が常駐しており、生きた英語を学ぶことができる。
研究過程での学びを日々の業務で役立てる
ハワイと台湾で学会に参加。「台湾での学会で賞をいただいたことは、忘れられない思い出です」と坂井さん。
就職先をIDEC株式会社に決めたのは、自分の手でものをつくれる会社で力を発揮したいと思ったからです。特に、大学で興味を持った制御・プログラミングの分野には高い関心がありました。また、学生の時に、私がつくったロボットに用いた非常停止スイッチがIDEC製であり、人の安全を守る装置を手がけてみたいと思ったのも大きな理由です。
昨年度は直接ものをつくるのではなく、HEMSコントローラの仕様内容の決定をしてきました。完成したソフトウエアへの評価も私の仕事ですが、その事前準備として、製品が実際にどのように使われるのかを詳細に想像しながらテスト仕様書をつくっています。大学で取り組んだ生活支援ロボットの研究開発では、事前にあらゆる状況を想定して制御する必要がありました。その時に身に付けたロジックの組み立て方などは今、テスト仕様書の作成にとても役立っています。
ソフトウエアは、製品の価値を高める役割を担っています。同じ製品でも、ソフトウエアを改良することでより良い機能を搭載でき、その精度によって製品価値も大きく変わります。入社1年目ですが、少しずつ開発にも関われるようになり、仕事が楽しくなってきました。そして今年4月からはIDECグループのロボットシステムインテグレータであるIDECファクトリーソリューションズに勤務することになりました。会社の注力分野である人とロボットが協働する「協調ロボットシステム」に携わることになり、大阪工業大学で学んだことを実践的に生かしていけると張り切っているところです。今後も、人と機械の最適な環境を構築するため、どのような製品・サービスを生み出せるのかを考えていきます。
学生時代に培った知識と考える力、実践力は社会で生きる
■IDEC株式会社/制御機器、安全製品をはじめ、産業用太陽光発電システムのワンストップソリューション、家庭で使うエネルギーの「見える化」を実現する太陽光発電システム機器の開発・製造・販売を行う。また、農業の自動化システムから、ローコスト土壌浄化技術、図書館管理システムまで、幅広い分野のトータルソリューションを提案している
ものづくりの現場で働きたいという夢が叶ったのは、大阪工業大学で実践的に学び、レベルの高い知識を修得できたからです。また、学生主体で取り組むさまざまなプロジェクト活動で身に付けた考える力や実践力も今、社会で生きています。
大学ではサッカー部のキャプテンも務めていたので多忙でしたが、自分で決めた道なので研究も部活も全力で頑張ることができました。これから大学進学をめざす高校生の皆さんも、自分で納得して進路を決めれば、苦しいことも乗り越えられると思います。ぜひ、充実した学生生活を送ってください。
□記事内容は、2017年4月現在のものです。

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