大阪工業大学

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Voice様々なことにチャレンジし
懸命に取り組んだ経験が
道を切り拓いていく

Profile

株式会社資生堂 大阪茨木工場 技術部中味技術グループ

仲久保 太一

2020年 工学部 応用化学科 卒業

  • 応用化学科
化粧品を作るプロフェッショナルになるために
 化粧品メーカーに興味を持ったのは幼少期の実体験と大学での化学の授業がきっかけです。実体験から、化粧品に携わることで多くの人を明るく、前向きにしたいという想いを持って入社しました。入社後2年半は化粧品の中味を作る現場で、日々生産効率を上げるにはどうしたらいいか、五感を使い良品が作れたかを評価したりと、多種にわたる化粧品製造のプロフェッショナルを目指して励んでいました。その後、製造現場で培った知識・経験を活かし、資生堂の研究所でビーカースケールで処方された化粧品を、大きな製造釜で量産するための処方、量産化を考えるセクションに異動して仕事をしています。
研究室にこもって試行錯誤を繰り返した日々
 大学では色素増感太陽電池について研究を行っていました。無機化学物質に太陽光エネルギーを与えることで発生するマイナスイオンを、電極を通してプラスイオンにする過程で電気が生まれます。その発電サイクルの効率化が課題です。私が研究室に配属されるタイミングで卒業した前任者より引き継ぎ、より高い発電効率の実現を目指して実験を行ったのですが材料や電池の作成にはとても苦労しました。ひたすらに試すしか方法がなかったため、毎日試作を繰り返し、3カ月でようやく高い発電効率が得られる電池の作成に成功。しかし、前任者が残した課題である耐久性の低さを改善するため、そこからも試作を重ねる日々が続きました。半年ほどで作成した電池の数は数百個以上。この経験を通じて研究に臨む姿勢が身についたと感じます。
大胆な挑戦によって鍛えられたコミュニケーション能力
 大学時代は人生経験を豊かにしたいという思いで挑戦を重ねてきました。バイクに乗って一人で日本を一周したり、世界中をバックパッカーとして旅してみたり、様々なことを行ってきましたが、特に印象に残っているのは、大阪から北海道までヒッチハイクで旅したことです。老若男女様々な方、合計8組に同乗させていただいて目的地に辿り着きました。ヒッチハイクは完全なるご厚意で成り立つもの。少しでも乗せてよかったと思ってもらえるよう、相手によって話し方や聞き方を変え、気持ちの良いコミュニケーションを心がけました。現在所属している部署は、関わる部署が多く、様々な方と連携することが求められます。学生時代の経験を糧に、お互いが気持ちよく働けるよう、上手くコミュニケーションを取っていきたいです。
一歩踏み出してchangeをchanceに変える
 中味技術グループには製造現場での経験があるスタッフが少ないため、現在は現場との橋渡し役も担っています。今後は10~20年、中味技術の仕事に打ち込み、この道のプロフェッショナルになりたいと考えています。理論的に原因を究明し、即座に対処法を導けるよう、着実に経験を積んでいきます。その後の目標は、入社当初に所属していたような中味製造の現場の管理職になること。中味技術の知識を生かして、現場の困りごとをすぐに解決し、現場をスムーズに回す大黒柱のような存在になりたいと思います。これまでの人生を振り返ると、やはり経験した分、進める道が増えていくと思います。大学生活では、ぜひ色々なことに挑戦してみてください。「やりたい」と感じたら、すぐに行動に移すことできっと未来が変わっていきます。

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