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Voice食への興味から酵素の研究へ
学びから得た姿勢を活かして
営業担当として活躍

Profile

フジパン株式会社 枚方工場 営業課

林 裕晃

2015年 工学部 生命工学科 卒業

  • 生命工学科
総合的に学んだ結果、「食」にたどり着く
小学校から高校まで野球をやってきて、健康の維持や身体づくりを行ううえで「食べる」ことはとても重要だと実感していました。大学に進学する際、医療・健康・食品に関することを総合的に学ぶため、生命工学科に進学することに決めました。在学中は少人数のグループで、様々な実験を体験。食品加工、遺伝子組換え、化合物の合成、電位計測など数々の専門的な実験を実施しました。そのなかでも印象に残っているのは、素材選びから製麺、調理、試食まで一連の流れを経験したうどん作りの実習です。こうした体験から、自分が本当に興味を持てることは何なのだろう、と考えることに。その結果、「食」分野への興味に確信を持ち、食品メーカーに絞り込んで就職活動を行うことができました。
熱に強く、壊れにくい酵素を見つける方法
これまでに発見されている酵素は生産性が低いものや、変性・失活を起こしやすいものが多く、産業への応用や長期にわたる利用が困難です。そこで、学生時代は環境(土壌)のなかから新規酵素を探索するための方法である「メタエンザイム法」に着目。卒業研究で、その有用性を示すことを目標に、この方法を用いて土壌から新規酵素を探索しました。酵素は熱に弱く、常温でも変性してしまいます。そこで熱に強く、壊れにくい酵素を見つけるため、高温環境で生育できる好熱菌が持つ酵素を探索。その結果、土壌から新規酵素の可能性がある熱安定性の高いグルタミン酸脱水酵素を見つけることができました。この酵素は、うま味成分であるグルタミン酸を測定するためのセンサーに応用できる可能性があります。
研究活動で培った営業活動の基礎
研究対象が微生物や酵素であったため、なかなかこちらの思うように進まないことがたくさんありました。そのため、何度も実験を繰り返すのですが、それでも上手くいかない。そんなときは先生に相談してアドバイスをいただくことで、なんとか解決してきました。この時に身につけた粘り強さや忍耐力を活かし、現在はフジパン株式会社で営業担当として、お客様が何を求め、何を考えているのか自分で納得いくまでとことん考え、最適の回答を導き出せるよう努めています。また、研究では自分自身で進捗状況を把握し、スケジュール管理することも重要です。現在の仕事でも自分が抱えている仕事のスケジュールを、しっかり管理することで、急な案件が入ってもフットワークよく対応することが可能に。これによりお客様からの高い評価をいただきました。今後もお客様の声に耳を傾け、食のトレンドに対して常にアンテナを張り続けています。
理系の強みを活かして営業を展開
フジパン株式会社を選んだのは、「食」への興味はもちろん、2022年に創立100周年を迎える会社だということがありました。その年には私も入社7年目。その節目に向けて最前線で働けることに意義を感じました。現在は大手スーパーのお客様を対象とした営業窓口を担当しています。営業活動は試行錯誤の連続であり、同じ商品を扱うにしても、お客様の販売エリアが特定地域かもしくは全国かということでセールスに大きな差が生まれます。お客様のニーズや地域特性などを考え合わせ、分析し、戦略を立てる姿勢などは、やはり大学の研究から得たものなのだと思います。このように、営業職は理系の強みを活かせる選択肢の一つ。今後は全国でヒットする商品を作り上げていきたいと思います。

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